• ホーム
  • 梅毒を放置すると症状はどうなる?脳や脊髄にも影響がある

梅毒を放置すると症状はどうなる?脳や脊髄にも影響がある

2020年02月12日

大昔から世界各国で人々を悩ませている性病の一つに、梅毒があります。昔の病気というイメージがありますがそんなことはなく、現代の日本でも若者を中心に感染者が多く、社会問題となっているのです。この梅毒とはどういう病気で、症状を放置しておくとどうなってしまうのか、ということについて、段階ごとに見ていきましょう。

まず最初に、第1期と呼ばれる期間が存在します。これは感染から数週間以内の時期を指しており、このとき最も多く現れるのは感染箇所に腫れやしこりができるということです。性感染症ですので、口腔内や陰部、それに股間の付け根のリンパ腺などに大きな腫れができることがあり、ここで治療できれば最もスムーズに回復させることができるでしょう。

ただこれらのしこりは、放っておけばほとんどのものは自然に治ってしまいます。そのためなんとなく治療をしないまま終わらせてしまう人も多いのですが、梅毒の菌そのものがいなくなったわけではないので、依然として他人にうつす危険もありますし、全身に少しずつ菌が回っていく第2期に進行してしまうのです。

感染から3ヶ月程度と言われるこの第2期に症状が進行すると、菌が血流に乗って全身に運ばれ、手足などに発疹として現れてきます。薔薇のような形をしているためバラ疹とも呼ばれる症状ですが、梅毒に感染したと気づく大きなチャンスですので、なるべくこの時期を逃さず治療しておくことが必要です。

このバラ疹も放っておくとそのうち自然になくなってしまうのですが、やはり菌自体は体に残っており、さらに重篤な症状を引き起こす段階に進んでしまいます。これが晩期顕性と言われるもので、血流に乗って手足だけではなく脳や脊髄、それに重要な臓器などに梅毒の菌がたどり着き、様々な障害を引き起こすものです。

皮膚や筋肉に大きな腫瘍ができたり、心臓を始めとした重要な筋肉に傷が付き大きな裂け目ができるなど、命に関わることもあります。脳に到達した梅毒の菌は認知症に似た症状を引き起こすことでも知られており、脊髄に感染すれば神経障害などを併発して体が動かなくなることもあるのです。

梅毒に関する治療薬は非常に発達しており、服薬さえすればここまで重症化することは非常にまれですが、放置しておけば命に関わる恐ろしい病気でもあります。症状が現れた時点で梅毒を疑い、適切な薬を購入して服用したり、医療機関を受診するなど早期の対策が必要です。