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淋病が重症化すると不妊症につながるってホント?

2019年11月30日
ウィルス

世間ではいわゆる性病というと、粘膜などの接触をきっかけとして起こるものというイメージが大きいものです。その代表格と言えるのが、淋病とそれを引き起こす淋菌でしょう。この淋菌は、細菌の一種であり保菌者の体の性器や口、それに咽喉や眼球など、主に粘膜の部分に存在しています。同じ空間にいるというだけではこれらの菌は飛沫感染や空気感染などをほぼ起こさないため、周囲の人間にはさほど影響はありません。

しかし性行為などの濃密な接触を行ってしまうと、保菌者から菌の感染が起こり、同じく喉や性器の周辺など粘膜でどんどんと繁殖を始めてしまいます。一般的なイメージとして、淋病はそれほど重い病気だという印象がありませんが、必ずしもそうではありません。特に女性の場合、重篤化すると非常に深刻な影響が出てくる可能性があるのです。

淋病は感染者が男性の場合比較的症状が激しく出やすいのが特徴となっており、そのぶん感染に気付きやすいということがあります。尿道から膿が出たり睾丸が大きく腫れる、あるいは炎症で強い痛みが起こるなどといった症状があるためです。しかし女性の場合は、比較的症状が軽く、少しおりものの量が増えたり、子宮に痛みを感じたりもしますが、生理痛などと混同してしまって気づかないという人も多いでしょう。そんな中淋菌が体の中で増え続けてしまうと、不妊症などを引き起こしてしまう可能性があるのです。

淋菌は、女性の体の子宮口や子宮の内膜などで繁殖してしまいます。その数が増えると炎症を起こし、生殖機能にダメージを与えることで妊娠を妨げる不妊症の一因となってしまうことがあるのです。それだけではなく、仮に現在妊娠している女性が淋病にかかった場合にも、大きな注意が必要となります。

妊婦と胎児の間は臍帯、いわゆるへその緒でつながっており、そこから栄養などを子供に送り込んでいますから、菌がそこを通って胎児に感染してしまう危険があるのです。まだ抵抗力が弱く体の出来上がっていない赤ちゃんが感染すると、大人よりも大きなダメージを体に受けてしまい、様々な障害を抱えてしまうリスクがあります。

このように、生殖器の周辺に住みつきやすい淋菌は、妊娠を考えている女性にとって非常に危険な存在なのです。適切に薬を服用すれば細菌を体の外に追い出すことはそれほど難しくはありませんので、日頃から自身の体調を注意深く観察し、必要に応じて服薬するのが良いでしょう。